評論家・石平氏「中国人も食べない」
毒物が検出された中国産の練り歯磨き粉(AP)
中国産食品や製品の危険性が注目されている。南米パナマで発生した中国製原
料による大量死亡事件は世界中を震撼(しんかん)させたが、日本でも中国製土
鍋からカドミウムや鉛が溶け出していた。「毒菜」と呼ばれる中国産野菜の不安
。わが国にとって中国は総輸入額で1位だが、大丈夫なのか?
「中国の業者は金もうけ優先で、消費者の安全など二の次。危険な農薬や有毒
物質も平気で使用している。最近、中国で『有毒食品』という本が出版されたが
、中国人自身が怖がっている。中国政府の規制も十分ではない。直接口に入れる
ものは控えた方がいい」
こう語るのは日本在住の中国人評論家の石平(せき・へい)氏。
パナマで昨年秋、中国産原料を使ったせき止めシロップを服用した100人以
上が死亡する事件が発生した。世界中のメディアがこれを取り上げたが、中国政
府が事件について記者会見を開いたのは先月31日。
中国政府は、同国企業が有毒なジエチレングリコールを混ぜて製造したTDグ
リセリンに「医薬品不適用」とのラベルをつけて輸出したが、ラベルが改竄(か
いざん)されて医療品に使用されたことが原因と説明。「事件の責任は(ラベル
を書き換えた)パナマ側商人にある」と主張した。
ただ、中国産の練り歯磨き粉から致死量のジエチレングリコールが検出された
ことについては、「含有量が15.6%以下なら健康に影響はない。今のところ
ジエチレングリコール入り歯磨き粉による中毒事件は起きていない」と開き直っ
た。
米国では今年に入り、中国産原料を使ったペットフードを食べた猫や犬が約8
500匹も死亡。日本でも1月、中国製土鍋からイタイイタイ病の原因物質であ
るカドミウムや、中毒を引き起こす鉛が溶け出していたことが発覚した。
中国産食品で特に注意されているのは野菜類。2002年に中国産の冷凍ホウ
レンソウなどから基準値を超える農薬が検出され、中国産野菜=「毒菜」などと
社会問題化したこともある。
日本は昨年5月から、食品の残留農薬などの検査を強化する新基準「ポジティ
ブリスト制度」を導入したが、半年経過時点で、輸入食品の基準違反件数の最多
は中国産で約4割にのぼった。
農民連食品分析センターの石黒昌孝所長は「中国産野菜からは、日本では20
数年前に禁止になった危険な農薬も検出されている。全体の10%程度のサンプ
ル検査でこの数字だから、抜け落ちたもの(=汚染食品)も相当あるだろう」と
語る。
中国にとっても農林水産物の輸出は重要な外貨獲得手段だけに、現在、違反業
者の排除や安全な生産・輸送体制が構築されつつあるようだが、「構造的問題を
解決することは簡単ではない」(前出の石氏)とも。
「国民の生命・健康」にかかわるだけに細心の警戒が必要だ。
ZAKZAK 2007/06/
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