2009年1月13日11時44分
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【ワシントン=勝田敏彦】お年寄りは若い人に比べ、嫌な記憶を消すのが上手
らしいことが、米デューク大の研究でわかった。お年寄りはつらい記憶を処理す
るとき、若い人とは別の脳の部分を使っていて、過去がバラ色に見えやすいらし
い。米専門誌サイコロジカル・サイエンス電子版に発表した。
研究チームは、平均年齢70歳と24歳の15人ずつの協力者グループに、3
0枚の写真を見てもらった。写真には、普通の図柄に加え、ヘビがかみつこうと
しているところや暴力シーンなど、見るのが嫌な図柄も含まれていた。
その後、写真の図柄を覚えているかどうかを尋ねるテストを実施。普通の図柄
ではお年寄りと若い人で成績に差はなかったが、嫌な図柄の写真では、若い人は
52%が覚えていたのに対し、お年寄りが覚えていたのは44%だった。
また協力者が写真を見ている間、機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)で脳を
観察したところ、お年寄りは若い人に比べ、記憶に関連し、感情をつかさどる部
分より高度な思考をつかさどる部分が活発に働いていた。
人間は年齢によって脳の使い方の戦略を変えているらしい。チームのロベルト
・キャベザ教授は「若い人は、いい記憶もつらい記憶も正確に記憶する必要があ
る。年配の人はつらいことの多い世界に生きているので、つらい記憶の衝撃を減
らし、違うように記憶するのだろう」とみている。
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